ゴーストライダー再び

GhostRider © 2000 h42m47

約1年5か月振りにカリフォルニアのナッツベリーファームKnott’s Berry Farm)に行ってきた。月曜朝8時過ぎの便で出発して火曜の夜行便で帰って来るというアメリカ大陸横断するにはタイトなスケジュールだ。

ペンシルバニアやオハイオ周辺の遊園地は大抵営業は元旦までで、春が来るまではメンテも兼ねて押しなべて閉園してしまう。1月に入れば気温が氷点下の日もぐっと増え、たまに雪も積もったりするので仕方がない。しかし職場の大仕事が一段落して大学の期末試験も終わったというのに遊園地に行って発散できないのはジェットコースターマニア的には死活問題(ちょっと大げさか)。幸いここ2か月の自分のストレスの溜まり具合を熟知している旦那は2日間の育児ワンオペを快諾してくれ、弾丸旅行決行となった。『心の健康を大切に』は我が家のモットーである。

何故ナッツなのかというと、単にゴーストライダーGhostRider)という木製ジェットコースターにまた乗りたくなったから。あとナッツ含むシダーフェアCedar Fair)系列の遊園地に全部行けるプラチナムパス(Platinum Pass)を今年も更新したのだが、列を全てすっ飛ばすことができるファーストレーンプラス(Fast Lane Plus)の年パスまで購入してしまったので、早く元を取りたいという思いも強かった。お値段が張る(※1)とは言え、混雑する週末・祝日でも気兼ねなく遊びに行けるので、自分のような社会人子持ちジェットコースターマニアにとってはとてもありがたいサービスだ。

さてこのゴーストライダー、 昼間乗っても十分楽しいのだけれど、本領を発揮するのは断然日没後。車輪が十分に温まりスピードが上がるのでドロップや横Gでやたら振り回されるのはもちろん、シンプルなオレンジの照明とたまに見える夜景以外の視界が奪われるので楽しいことこの上ない。なのに車両が体に優しいGCI社のミレニアムフライヤーMillennium Flyer)でリピートしてもダメージが少ないという優秀さ(※2)。このジェットコースターのあるゴーストタウンGhost Town)というエリア全体が照明を最小限に落としていて怪しい雰囲気抜群なのも心に刺さる。今まで200機種以上乗ってきたけれど、ナイトライドに関して言えば自分の中では未だにトップ5に入るジェットコースターだと思う。

幸い飛行機は定刻通りに着き、初日は半日滞在しただけにも関わらずゴーストライダーに4回乗れた。正直乗ろうと思えばもっと乗れたのだが、スタッフさんが『最後列が好きな人』と覚えていてくれ、祝日で混んでいて基本的に席指定不可だったにも関わらず毎回最後列に誘導してくれたので十二分に楽しめてしまった。乗りたいジェットコースターは一通り全部こなし、ゴーストライダーとは対照的にイルミネーションが派手なことこの上ないハングタイムHangTime)も夜2回乗れたので9時頃には満足してホテルに戻り、2万歩以上歩いたこともあって朝まで熟睡した。

2日目はピッツバーグに引っ越して以来ご無沙汰のロサンゼルス在住の友人と合流。ナッツに一度も行ったことがないと言うので強制連行したのだが、聞けばジェットコースターは大好きと言うし、生まれ育ちはニュージャージーでシックスフラッグス・グレート・アドベンチャーSix Flags Great Adventure)にはよく行っていたそうだから驚きだ。知り合って7年になるのに一度も話題に上らなかったのが不思議で仕方がない。

シックスフラッグスで一番好きだったのが木製のエルトロEl Toro)と言うので嬉々としてゴーストライダーに真っ先に乗りに行ったら、案の定『これはもう一回乗りたい』と上機嫌。結局この日はジェットコースターに乗ってはビールを飲み、また乗っては休憩してビールを飲みを繰り返した。シルバーバレットSilver Bullet)では2人ともアルコールのせいで目が回り、手すりに掴まらないと階段を下りることができずバカ笑い。おかげで予算オーバーしてしまったが、なかなか会えない相手と飲む酒のためなら安いもんである。

予算オーバーとは言ったけれど、弾丸旅行にも関わらず時間には比較的余裕があり、行きも帰りもメトロとバスを使ったので交通費は合計たったの$3.50だった。空港から2時間ほどかかってしまうが、乗客を観察したり外の風景をのんびり眺めたりできて悪くない。おまけにバスには座席下に充電用のUSBポートが付いているという親切さ。ピッツバーグのバスもシンクホールに落ちてないで見習って欲しいものだ。

帰りの便も定刻通りで、水曜の朝7時頃到着。ロサンゼルスでは20℃前後の陽気だったのが、ピッツバーグは‐12℃。飛行機を降りた直後は寝不足で呆けていたものの、駐車場で車のフロントガラスに貼り付いた氷をゴリゴリ削っているうちにすっかり目が覚めた。春も次のジェットコースターもまだ遠い。

中間の折り返しの直後のドロップと後半のヘリックスが特に気に入っている。

※1 シダーフェアの年パス関連はカナダズ・ワンダーランドCanada’s Wonderland)から購入するとカナダドル決済になり為替レートのおかげで20%以上の割引になる。多くのアメリカのジェットコースターマニアが使っている裏技。

※2 私はPTC社の狭苦しい車両で膝や腿や肘にアザ作って喜ぶようなバカなので、実は快適さにはあまりこだわらなかったりする。